2018-01-09【玉川きこり社】きこりじゅく-未就学・小学生編『きこりのシイタケ栽培に挑戦!』参加レポート
中央でお話するベテランきこりのさとうさん、森に関わることは何でもご存知

㈱玉川きこり社の“「きこりと子育て」をテーマに世界中の人を「きこり」にする!PROJECT”は、自然と共生する暮らしの豊かさを伝えるプロジェクト。

きもちよく晴れた12月の良き日に、玉川の山を舞台に、小さな子どもたちを対象としたワークショップ「きこりじゅく-未就学・小学生編『きこりのシイタケ栽培に挑戦!』」が開催されました。一部になりますが、当日の様子をレポートします!

図鑑できのこのおべんきょう

今回は、シイタケ栽培というきこりの仕事の一部を親子で体験します。先生はベテランきこりのさとうさんと、隊長のひろっこりーさん。

ホダ木となる「コナラ」木の葉っぱは、まわりが少しトゲトゲしているのが特徴。この葉をもつの木を探しに、みんなで山を散策しました。

「コナラ」の葉はまわりがトゲトゲしている

この山の「コナラ」は、シイタケ栽培のためにきこりさんが植えたもので、樹齢は約30年。「この木は今から僕たちが伐ることで死んでしまうんだよ」という隊長ひろっこりーの言葉に、子どもたちも一気に真剣なまなざしへ。

命をいただく、だからこそ二礼二拍手一礼での儀式も忘れないきこりの精神をしっかりと伝えます。切ったばかりの断面の感触を素手で確かめ楽しむ子の姿もありました。自然のありがたさをまさに「肌」で感じられる瞬間です。

伐ったばかりの木の断面は、しっとりとしている

その後、丸太になった木に電動ドリルに穴をあけ、シイタケの菌がついた種駒をかなづちで打ち受けて完成!

シイタケがでてくるためには1年半から2年の歳月がかかるそう。自宅に持ち帰ることもできますが、山の環境がシイタケの生育によいということで、今回は全員預けていくことに。

2年後、大きくなったみんなとシイタケ収穫のために山へ集まる日が楽しみです。

金槌で菌打ちするようす

朝9時ごろに集まって夕方まで約一日かけ、ゆったりと過ごすきこりじゅく。

実は今回、息子4歳を連れて自ら参加者となって体験させていただきました。日常生活の喧噪のなかでは見過ごしがちな自然の豊かさはもちろんのこと、時間との向き合い方も改めて見つめなおす機会になりました。

また、自然と遊ぶよろこびや、きこりのみなさんが代々受け継いできた自然に対する姿勢を幼いながらどう感じ取ったのか、それがこれからの息子にどう影響をもたらしてゆくのか、彼を見守っていく楽しみが増えたとうれしく感じています。

きこりじゅくは、普段山や自然と近い暮らしができない人でも「森林を想い、もう一度、森林の恵みや資源を活用しながら暮らせる」ための新しい文化をつくる、さらには自分たちがどういう暮らしを選び取っていくか考えるきっかけをつくる、そんな機会となっているのだと思います。

次回のきこりじゅくは『きこりと学ばう!!山のお祭り』。開催日は1月14日(日)です。詳細はこちらのリンクをご覧ください。

最後に息子と記念撮影!
立石 沙織 コーディネーター
静岡文化芸術大学でアートマネジメントを専攻。ギャラリー勤務などを経て、2011年「黄金町バザール2011(神奈川県横浜市)」コーディネーター。2012年〜2014年「日和アートセンター(宮城県石巻市)」アートプログラムコーディネーター。2014年よりNPO法人黄金町エリアマネジメントセンター(神奈川県横浜市)にて広報担当として勤務、現職。
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