概 要

伊豆・松崎町の豊富な地域資源の中から、「町の風景×人」「牛原山×こども」「依田邸×三番叟」に着目し、映像作品制作、ワークショップ、伝統芸能共演等を通して情報発信を行うことで、地元の人々による地域の魅力の再発見や、地域外の人々の注目・来訪を目指す。

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松崎町「絲」concept http://itocon.net/

松崎町「絲」conceptによる「野山 no LIFE」が11月25日(土)、26日(日)の二日間で開催されました。

私たちが暮らす松崎町は、伊豆半島の西海岸にある電車も通らない、人口が約6800人と静岡県で最も小さな町です。

ある人は、「海山川の自然も、美味しい海幸山幸も、なまこ壁の映える情緒ある町並みに歴史ある文化も、何でもある」と言います。
また、ある人は「なんにもない、退屈な田舎だ」と言います。

私たちはというと、もっと魅力的になる可能性を秘めた最高の田舎町だ、と思っています。

自然に満ちた美しい町と、人懐こくユニークな人々を、
アートという起爆剤を使って、今までになかったような、刺激的でセンセーショナルな方法で表現し、
この町の新たな魅力をアピールしたいのです。

この町で暮らす私たちを、皆さんが羨ましく思ってしまうように。
この町で暮らす人々の毎日が楽しくて仕方なくなるように。
この町で育つ子どもたちが、未来を思って目を輝かせられるように。

かつて養蚕で栄えた松崎町が、失ってしまった「絲」をキーワードに、
町中に散りばめられた宝の破片を、
編み、組み、紡ぎ、綴っていきます。

すでに素材は出揃っています。

さて、どんなタペストリーが織り上がるのか。
どうぞ、楽しみにしていて下さいね。

松崎町「絲」concept 代表 高野恵子

2018年度
マツタキ今昔物語プロジェクト

※マツタキ … ポリネシア語で「清らかな心の人が集うところ」という意味があり、松崎の語源といわれている。

【マツタキ今昔絵巻】~知る、知らせる~

普段の松崎町ではなかなか出会えない、ガイドブックにも登場しないけれど、ひと際ユニークなヒト、モノ、場所。町全体から発掘してきた唯一無二の素材を取材撮影し、架空都市「マツタキ」の壮大な説話集をアーティストと共同で制作、発表する。

この「マツタキ今昔絵巻」の世界観が私たち絲コンセプトの主軸となり、全体の活動の根幹となる。

2020年には、全プログラム、全作品を、絵巻物という形で、紙媒体に出力し発表する。

表現方法の無限の可能性を知り、魅力的な情報発信をすることの重要性を学び、郷土愛を育てることを目標とする。

 

町の風景を遊ぶ】~交わる、創る~

編み物という個人が楽しんでいたものが、『Yarn bombing』という1つのアートになり、松崎町に新しい風景を創り出していく活動

日常風景が、アートに変わる感動と喜び、興奮を多くの方と共有したい。編むという活動を通して多年代の交流を促すことも目的。

現時点で、地元の福祉施設や高齢者の方が編み手の協力を申し出ており、2018年度は「仲間づくり・交流」に重きを置いて、活動の輪を広げていく。

2019、2020年度には、町外のアーティストとコラボして、新たなアイデアを創出し、町外の方々への関心も高め、協力者及び自発的に取り組む人の増加を目指していく。

※『Yarn bombing』(ヤーンボンビング)

編み物をかぶせて、身の回りの物をデコレーションする一種の落書き的アート

 

【野山を遊ぶ】~知る、生きる~

松崎の自然を楽しみ、楽しむスキルを体得し、野山が1つの学び舎であることを体感する。また、自然の中で子どもたちがのびのびと育まれる環境と機会の創出を目指す。

2018年度は、2017年度に総合的に取り組んだイベントの内容を一つ一つ深堀する形で、体験の機会を設ける。自然を楽しむ「名人」たちから学び、興味を深める時間を提供する。

2019、2020年度には、自発的に自然を楽しむ「名人」を増やし、自ら「生きる」力を育んでいくことを目標にする。

2017年度
静岡県でもっとも小さなまちをアートで綴る

①「現代の民話を編む 町の風景×町の民」

②「未来を組む 牛原山×子ども」

③「伝統を紡ぐ 旧依田邸×三番叟」