2019-07-27【松崎町のうたを育てる会】決起集会

松崎町のオリジナル曲を生み出すことから始まったこのプロジェクトは、実は2年前にスタートしていました。これまでの初動を町の外の人たちが中心となって進めていましたが、今年からは地元中心メンバーに主体を移し、松崎町の日常にこの曲を織り込んでいくために、改めてスタートを切った移行期でもあります。

過去2年の中で元となる曲が音楽の専門家たちによって生み出され、それに合わせて町民が作詞をすることで、その広がりがつくられており、町の情景を取材した映像を伊豆長八美術館の外壁に投影しながら開催されたコンサートなどでも、その存在を町内に知らせてきました。

その活動に触発されてか、12月に開催予定のコンサートに向けて「松崎町のうたを育てる会」のメンバーは現在40名を数えるまでになっています。

合唱、琴、フルート、オカリナなど日頃からグループで活動している方々の参加が多くある中で、教育委員会の協力などをえながら学校へ足を運び作詞のワークショップなどもくり返しており、歌の存在を知る人はメンバー数よりも確実に多くなっています。体制を変えた今年からは、よりこの歌を松崎町の日常に落とし込んでいくための模索を繰り返しています。

 

これまでは受け手であった町の人が出演者側にまわることを通じて、町へ主体性を移していく取り組みとして、年末の12月15日にコンサートが計画されています。そこへの参加を表明していたみなさんが集結した決起集会と練習会が開催されました。

来場されたみなさんが口々に「こんなに大きなプロジェクトになってるとは思わなかった」とおっしゃる規模になっている一方、このコンサート開催に向けて紡がれる関係性の中に、いかにこの曲を町の日常的なものとしていくかの試行錯誤を無理なく絡めていけるか、が新たに主導をとる「松崎町のうたを育てる会」が取り組む課題だと思いました。

鈴木 一郎太 コーディネーター
平成9年渡英。アーティストとして活動後、平成19年に帰国。浜松市に拠点を置くNPO法人クリエイティブサポートレッツにて、社会の多分野と連携する様々な文化事業(場づくり、展覧会、トーク、人材育成、町歩き等)の企画を担当。平成25年、建築家の大東翼とともに(株)大と小とレフを設立。主にプロジェクト企画、マネジメントを担当。
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