2018-10-12【松崎町絲concept】 「YARN 人生を彩る糸」上映会

松崎町で「YARN 人生を彩る糸」の上映会が開催されました。

編み物をテーマにして活動する4組のアーティストを紹介し、それぞれの活動に込められた想いをひも解いてゆくドキュメンタリー映画でした。

上映後、参加者のみなさんからそれぞれに感想をいただく座談会となりましたが、「家の中でひとりでやるものだと思っていた編み物を、外に持ち出すことで、楽しみの機会が生まれたり、着るものを作っていると組み合わせないような奇抜な色の合わせもできて楽しそう」といった言葉が聞かれました。

2月に伊豆文邸を会場として開催予定の「マツタキ今昔絵巻」のお披露目会で、会場を彩る編み物への参加者募集も兼ねていた上映会でしたが、みなさんの興味をかなりひきつけた様子でした。こうした形でも、女性が一歩踏み出して町に関わっていく気持ちを起こしていくのは、町外から移住してきた女性たちを中心としたメンバーで活動する絲conceptならではだなと思いました。

ちなみに富士山こどもの国に常設されている「くもの巣ネット」は、映画の中で紹介されている堀内紀子さんの作品とのことです。

個人的な感想になりますが、この映画は現代アートを学ぶ教材とし観てもおもしろいなと思いました。現代アートを読み解く時のヒントになることにも触れていますし、アートを社会的に活用する事例も含まれています。また作品の評価が時代によって移り変わることも教えてくれるものでした。僕自身も機会をつくってまた観てみようと思っています。

鈴木 一郎太 コーディネーター
平成9年渡英。アーティストとして活動後、平成19年に帰国。浜松市に拠点を置くNPO法人クリエイティブサポートレッツにて、社会の多分野と連携する様々な文化事業(場づくり、展覧会、トーク、人材育成、町歩き等)の企画を担当。平成25年、建築家の大東翼とともに(株)大と小とレフを設立。主にプロジェクト企画、マネジメントを担当。
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