2017-12-13【浜松市根洗学園】 おやこワークショップ「親のための音楽講座 ∸子どもの表現の味わい方-」

【浜松市根洗学園】

おやこワークショップ「親のための音楽講座 ∸子どもの表現の味わい方-」

第3回「ピアノであそぼう」

第4回「デタラメ大合奏の日」

 

第1回「からだ音楽」、第2回「自宅でできる音あそび」に続いて第3回、第4回が開催されました。

子どもたちへのワークショップをしながら、お母さん、お父さんたちにその解説をし、家庭でもやってみたり、関わりのヒントとしてもらおうという企画。根洗学園で行われている療育が職員・親・子どもが一体となっていくことを大切にしている、という所から生まれた企画でした。

「ピアノであそぼう」では、講師である音楽家の片岡祐介さんと即興連弾をするというものでした。子どもたちとの連弾が主でしたが、体験してみるということでお母さんやお父さんたちとも一緒に弾いていました。勢いよく鍵盤を弾く子もいれば、一つの指で音や感触を確かめるように鳴らす子、知っている曲のメロディを弾く子、まさに十人十色の音の出し方がある中で、そこに向ける視線や拾いあげる音や行動のヒントを実際に連弾しながら言葉で説明している様子は、さながら(音楽療法とは全く別の)カウンセリングのようにも見えました。

「デタラメ大合奏の日」は、大人も子どもも一緒になった合奏。これまで3回のワークショップで触れてきたことをその場その場でとにかく実践する回でした。

誰が指揮をとるわけでもなく、一人の子のちょっとした動作がきっかけになって演奏が始まり、そこら中で小さなセッションが偶発的に起こっているような大合奏となって、走り回ったり、声を出したりした演奏の終わりは、なんとなく終わりっぽい雰囲気となったところに反応して、ピアノ伴奏がこれまた終わりっぽい雰囲気を奏で、ある子がみんなに楽器を箱にしまうように促して音がだんだんと小さくなる中片付けが始まり、「おしまい!」の一声で終了しました。

周りで鳴っている音を聞いて、そこに乗っている意思を受け取り、反応する、というコミュニケーションになっていたようでゾクッとしました。

そんな片岡祐介さんが講師をつとめる誰でも参加できるワークショップシリーズの第4回「音のコミュニケーション」が、2月2日(金)19:00~21:00に根洗学園で開催されます。

詳細はリンク先をご覧ください。

https://www.facebook.com/shizuoka.arts/posts/234452887085633

鈴木 一郎太 コーディネーター
平成9年渡英。アーティストとして活動後、平成19年に帰国。浜松市に拠点を置くNPO法人クリエイティブサポートレッツにて、社会の多分野と連携する様々な文化事業(場づくり、展覧会、トーク、人材育成、町歩き等)の企画を担当。平成25年、建築家の大東翼とともに(株)大と小とレフを設立。主にプロジェクト企画、マネジメントを担当。
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