2017-12-13【浜松市根洗学園】 ワークショップシリーズ 第2回「生活支援と集団のちから」

【浜松市根洗学園】

ワークショップシリーズ 第2回 「生活支援と集団のちから」

ゲスト:川口淳一さん(特定医療法人社団同樹会 結城病院 作業療法士)

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茨城県結城市にある結城病院リハビリテーション科科長である川口淳一さんをお迎えした講演会となりました。作業療法士さんはじめ、学園の保母さん、他園の園長先生、作業療法士を志す高校生、お母さんと一緒に来た7歳の女の子、そして近所の入所施設利用者の方々まで20名程の参加でした。

 

終了後にみなさんが残した感想文で7歳の子が「せんせいのはなしはわかりやすくて」と書いていた通り、たくさんの事例を交えた「集団」に目を向けた生活支援のお話はすんなりと頭に入ってきました。見せていただいた事例のほとんどは高齢者のものでしたが、「集団」を人の集まりという風に見方を変えてみることで、保育園でも、自治会でも、いろいろな場面で応用が効く話だなと思わされました。川口さんの作業療法に関する著書が経営者向けセミナーの教材として使用されたというのも、会社を人の集団と捉えてみたら結果だったのかもと妙に納得しました。

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この記事を書きながら川口さんの作業療法の話を思い出しながら、その専門性を他の場面や分野で応用されるというのは、「アートと地域が共鳴する」という言葉をかかげて進んでいるこの文化プログラムと通じるところがあるなと思いました。

アートや文化の専門性と地域のとある状況や課題などとの接点や類似点を見出して、その専門性を活かした企画を生み出すというのは、高齢者支援に活かされている集団に対する作業療法の考え方はちょっとした応用で子どもの支援にも活用できるし、企業の組織マネジメントにもいきてくる。なんだか作業療法を学んでみたくなりました。

 

次回のワークショップシリーズ第3回は、12月19日(火)19:00~21:00に演劇家の柏木陽さんの「シアターゲーム」です。

詳細はリンク先をご覧ください。

https://www.facebook.com/shizuoka.arts/posts/234452887085633

鈴木 一郎太 コーディネーター
平成9年渡英。アーティストとして活動後、平成19年に帰国。浜松市に拠点を置くNPO法人クリエイティブサポートレッツにて、社会の多分野と連携する様々な文化事業(場づくり、展覧会、トーク、人材育成、町歩き等)の企画を担当。平成25年、建築家の大東翼とともに(株)大と小とレフを設立。主にプロジェクト企画、マネジメントを担当。
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