2018-09-06【Scale Laboratory】 写真家/フォトコラージュ作家 行貝チヱ

<活動レポート>

アーティスト・イン・レジデンス 静岡県加茂郡松崎町

写真家/フォトコラージュ作家 行貝チヱ【Scale Laboratory】

行貝チヱ(Chiye NAMEGAI)プロフィール

スケラボメンバーの行貝チヱさん。
スケラボの活動ではいつも、現場を仕切ったり、お客さまと歓談したり、記録撮影したり、という姿を見ています。

今回は静岡県文化プログラム【松崎町 絲concept】の「マツタキ今昔物語絵巻」に写真家/フォトコラージュ作家として招聘され、松崎町に滞在しながらWSを開いたり、リサーチ、撮影を行なっていると伺いその様子を追って来ました。

「マツタキ今昔物語絵巻」の打合せ

今回の滞在は8/29〜9/5の8日間。7月にも滞在していて、2回目の活動となります。

松崎町交流拠点施設「ふれあいとーふや。」を活動の拠点として、コラージュWSでは講師となり、また「マツタキ今昔物語絵巻」の原稿となるコラージュ作品を作成したり、という作業の合間に、尋ねてくる方々にコラージュについてや、プロジェクトについての説明にも時間を費やしています。

「ふれあいとーふや。」での活動の他には、松崎町内にあるコラージュ作品の材料となる風景や彫刻作品、建物や生き物などをリサーチしつつ、それぞれを撮影していました。

魚が撮影したかったのですが、台風で漁協に魚が挙がらないことが判明。(もともとイカがメインの漁協ですが)なので、スーパーで撮影させてもらいました。

アーティスト・イン・レジデンス(地域に滞在する作家)というのは、アトリエに籠って作品を制作するという形ばかりではなく、地域の情報を集めたり住民の方々とお話したりと地域でのコミュニケーションを重視しつつ、コミュニケーションから得たその地域ならではの慣習や気質、風土なども作品作りに生かすという作家もいます。

 

今回のアーティスト・イン・レジデンスでは、「マツタキ今昔絵巻」制作がメインの仕事となり、「絵巻」作りには地域の物語を知ることが必須条件でもあることから、行貝さんも地域の方々と積極的にコミュニケーションされていました。

 

見たものを“切り取り”、新たに“再構成”する。

そんなフォトコラージュと、絵巻の物語がピッタリと合致しているように感じました。

 

今後の行貝さんの活動と、「松崎町 絲concept」の「マツタキ今昔絵巻」の完成に、ぜひご注目ください。

 

行貝チヱ(Chiye NAMEGAI) http://chiyenamegai.com/shashinkan/

Scale laboratory http://scalelabo.jp/

松崎町 絲concept http://itocon.net/

北本 麻理 コーディネーター
アートキャンプ白州でダンスに出会ったことをきっかけに、芸術と社会の橋渡しについて探求を始める。京都造形芸術大学舞台芸術研究センターでの公演制作を経て、舞鶴市文化事業団アートコーディネーターとして、地域資源と芸術資源とを結びつけたワークショップや舞台作品を企画・運営。2012年からNPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワークで、東日本大震災被災地における文化・芸術による復興事業『三陸国際芸術祭』『習いに行くぜ!東北へ!』のプログラム・ディレクターを務めた。
このコーディネーターの他ブログ