浅間神社、芝岡神社の祭典で演奏された一番町と芝本町のしゃぎり演奏を観てきました。
町ごとに演奏や盛り上がり方に特徴がありましたが、連続して聞くからこそわかるものなのかもと思いました。
町単位で継承されてきた「しゃぎり」は450年あまり続いていると言いますが、演奏しているみなさんが心底楽しんでいる様子で、現代の暮らしの中に息づく伝統芸能の一例を見るようでもあり、とても楽しかったです。
地元のみなさんが口々に醍醐味だという、町ごとの演奏が同時に競い合う“競り合い”は、8月の三嶋大祭で存分に体感できるそうです。
太鼓、笛、摺り鉦(すりがね)という楽器構成は珍しいものではないかもしれませんが、摺り鉦が(多い町だと)20名いたりするのはここならではのようです。そして、かなりの大音量です。でも、表現の豊かさ、ノリのよさ、そしてなにより地元のみなさんの楽しみ方がほんとうにカオスで…、祭りというのは、身内の盛り上がりを見て外の人も楽しめるという珍しくも不思議なものだと思いますが、三島のしゃぎりの人たちを見ているといつの間にか楽しくなってしまいます。
当日、神社の向かいにある公園では灯篭流しが行われていて、少し遠くから聞こえてくるしゃぎりの音も違った味わいでした。
この「しゃぎりフェスティバル実行委員会」は、もともと町ごとにやっていて互いにはあまり気にせずにいた状況に対して、町ごとにステージに立って演奏し、町を越えて一緒に取り組むことで、交流を促し、しゃぎりの認知波及をねらった年一回のイベントとして開催され、今年3回目を迎えたものです。
450年も続いていながら、新しい取り組みに乗り出す姿勢やノリは、それこそが底力になっているんじゃないかと思わせられます。
「第3回しゃぎりフェスティバル」
日時:2019年9月15日(日)13:00~20:30
会場:三島市民文化会館「大ホール」
「三嶋大祭り」
日時:2019年8月15日(木)、16日(金)、17日(土)
HP:https://www.mishima-cci.com/maturi/
「しゃぎりフェスティバル実行委員会」facebookページ