浜松市根洗学園にて、演劇、ダンス、音楽、作業療法の専門家によるワークショップシリーズが開催されます。
”コミュニケーション”、”集団”をテーマとした各講師2回ずつのワークショップが、保育、教育、福祉などさまざまな現場での経験豊富なゲスト陣を迎えて開催されます。
参加費は1回につき500円。全8回の通し参加で3500円とのことです。
事前申込み制となっています。お申し込み、お問合せは、浜松市根洗学園まで。
【申し込み方法】
メール、またはFAXにて、以下の項目を記載してお申し込みください。
・氏名
・連絡先(電話番号、メールアドレス、あればFAX番号)
・所属
・希望する講座番号
●メール nearai@ruby.ocn.ne.jp
●FAX 053-436-9326
ねあらいがくえんのワークショップシリーズ2018
「やったことないをやってみる2
全国様々な福祉・教育現場での経験豊富な演劇・ダンス・音楽・作業療法の専門家がファシリテートする体験型の講座を実施します。コミュニケーションや集団をテーマとした、それぞれの専門性が培った知識や技を体感する各講師2回連続のワークショップシリーズです。
何かを教わるという趣旨ではなく、実際に身体を動かしたりする体験を通じて、自分で“学び”となるものを探るタイプの講座となります。参加者のみなさんと楽しく交わりながら、自分の日常や現場の状況と照らし合わすことから“学び”を見出していいただきます。
【会場】 浜松市根洗学園(静岡県浜松市北区根洗町667-1)
【参加費】 500円/回(全8回通し参加:3500円)
※できるだけ各講師毎2回通しての参加をおすすめしていますが、1回からの参加でも受付けいたします。
【A-1】【A-2】
10月12日(金)、19日(金)
19:00~21:00
「シアターゲーム」
講師:柏木陽(演劇百貨店代表/演劇家)
定員:30名
演劇ってどんなものでしょう。一般的なイメージは脚本があって感情を表現して…なんて感じの人は多いのではないでしょうか?演劇は誰かと誰かがどんなふうに仲良くなったりケンカしたりしていくのかを客観的に見ていく芸術です。
今回はそんなに難しかったり恥ずかしかったりするものではありません。人前で何かを行えばもう演劇。人前に立つので多少の恥ずかしさはあるかもしれませんが少しだけ挑戦してみませんか?昔からある身体を遊びやエクササイズを通じて演劇の入口を体験してもらいたいと思っています。
【講師プロフィール】
柏木陽(かしわぎあきら)
演劇百貨店代表/演劇家。劇作家・演出家の如月小春とともに活動し、アジア女性演劇会議事務局、兵庫県立こどもの館の野外移動劇ワークショップなど新たな演劇の可能性を探る現場に関わる。03年、特定非営利活動法人演劇百貨店を設立し、代表理事に就任。現在もワークショップの進行役として、全国各地の劇場・児童館・美術館・学校で、子どもたちと独自の演劇空間を作り出している。青山学院女子短期大学、大月短期大学、和光大学で非常勤講師を務める。
平成29年度「演劇教育賞」(日本演劇教育連盟)を受賞。
【B-1】【B-2】
11月2日(金)、9日(金)
19:00~21:00
「呼吸と“自然な身体”」
講師:砂連尾理(振付家、ダンサー)
定員:30名
私たちは常に呼吸をして生きていますが、ドキドキした時に深呼吸して心を落ち着かせたり、呼吸を意識的にコントロールして身体に変化を与えることもあります。
呼吸は、周りとの調和に関係するのか?目の前の物や人の認識に変化を起こすのか?また、知らず知らずに付加をかけてしまわない“自然な身体”のあり方に呼吸はどんな影響を与えるのか?
実際に動きながら、呼吸することと身体の関係について模索してみるワークショップです。
【講師プロフィール】
砂連尾理(じゃれおおさむ)
振付家・ダンサー。91年、寺田みさことダンスユニットを結成。02年、「TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2002」にて、「次代を担う振付家賞」(グランプリ)、「オーディエンス賞」をW受賞。近年はソロ活動を中心に、ドイツの障がい者劇団ティクバとの「Thikwa+Junkan Project」、京都・舞鶴の高齢者との「とつとつダンス」、宮城・閖上(ゆりあげ)の避難所生活者への取材が契機となった「猿とモルターレ」等を発表。
著書に「老人ホームで生まれた〈とつとつダンス〉―ダンスのような、介護のような―」(晶文社)。立教大学 現代心理学部・映像身体学科 特任教授
【C-1】【C-2】
12月7日(金)、14日(金)
19:00~21:00
「音のコミュニケーション」
講師:片岡祐介(音楽家)
定員:30名
体や物を使って音を出して遊びます。
音を聞く/発するワークを通じてコミュニケーションとしての音について、感じて考えま
しょう。子どもの発する表現から学んだり、偶然起きたアクシデントを面白く展開させる
ヒントなども多数。楽器などの音楽経験はいっさい不要です。
【講師プロフィール】
片岡祐介(かたおかゆうすけ)
音楽家。子どもの頃から作曲や即興演奏に興味を持ち、木琴やピアノの演奏を自己流で始め、東京音楽大学で打楽器を学ぶ。映画やコマーシャル音楽での経験を積んだ後、97年から2000年まで、岐阜県音楽療法研究所にて研究員として勤務し、障害児者との演奏共演を多数行う。マリンバのソロコンサートなど、ジャンルに拘らない演奏活動の他、音楽療法士のための実践的な講座や、幼児から高齢者まで幅広い人を対象に即興演奏のワークショップも行っている。おとぼけキャラで、おどり好き。
【D-1】【D-2】
1月19日(土)
10:00~12:00、13:00~15:00
「暮らしのなかの”役割”と”つながり”」
講師:川口淳一(作業療法士、結城病院リハビリテーション部作業療法科科長)
定員:30名
生活という単語は「生き活き」と書きます。生活していくためには衣服や食事が必要ですが、生き活きとするためには、確かな役割とひととのつながりが必要ではないでしょうか。第一部(午前)は、作業療法を通して生活が生き活きと変化していったひとたちの姿をご紹介します。第二部(午後)は、ワークショップを通して、暮らしのなかの役割やつながりについて、みなさんと感じあえる時間にしたいと思います。
【講師プロフィール】
川口淳一(かわぐちじゅんいち)
作業療法士。長崎大学医療技術短期大学卒。その後長崎市内の病院に勤務後、介護老人保健施設ふらの(北海道)へ赴任。副施設長として勤務する。2008年より結城病院(茨城県)に赴任し、急性期から地域リハビリテーションまでの作業療法に従事。現在、結城病院リハビリテーション部作業療法科科長。
学生時代より演劇を用いた学習障害児のコミュニケーション活動やワークショップ、高齢者施設での演劇裏方活動など実施。
著書に、「演劇リハビリテーションの模索」(ダブルフェイス 2000)、「リハビリテーションの不思議~聴こえてくる高齢者のこえ~」(青海社 2006)がある。