2018-01-19【玉川きこり社】きこりじゅく『きこりと学ばう!!山のお祭り』参加レポート!

12月のきこりじゅくに引き続き、1月14日(日)に開催されたきこりじゅく『きこりと学ばう!!山のお祭り』に参加してきました!

静岡駅から車で約1時間。玉川きこり社のある桂山からさらに20分ほどのぼったところにある「横沢集会所」という公民館が今回の集合場所。そこから山道を歩いてすぐの御嶽(みたけ)神社がお祭りの会場でした。

森の中に囲まれた小さな神社

この玉川集落のお祭りは、一度途絶えていたものを約20年前に、地域のみなさんで文献などを読み解き復活させたものなのだそう。毎年、1月に祈願祭、10月に感謝祭という形で開催されています。

神主さんが祝詞を上げる

今回のきこりじゅくの参加者は、県内各地の1歳から小学生の子ども連れの家族で、神事や神楽の見学と参加、榊(さかき)を作って奉納するワークショップが行われました。

赤ちゃん連れも数組おり、子どもたちがおのおの思いつくこと、したいことをのびのびと見守ることができるのが「きこりじゅく」の特長です。

隊長ひろっこりーが率先して沢へ取りにいった氷柱

今回の参加費は、一部をお祭りのご祝儀として納めたのですが、その納め方がユニーク!神楽の中で、釣り竿を持った恵比寿様が、みんながもったご祝儀を鯛のように釣り上げていくという!

ほかにも翁が現れてとつとつと昔話を聞かせてくれたり、飛んできた弓矢を拾ったり。幼いころ感じたお祭りの高揚感が、太鼓の音とともによみがえりました。

恵比寿・大助の舞

神楽見学の合間に行った榊(さかき)づくりのワークショップは、神社のまわりに生えている榊の木をみつけるところから。ハサミで白い紙から紙垂(シデ)をつくり、榊や縄にくくりつけて完成。

しめ縄のつくりかたを教えてくださるベテランきこりさん
ハサミ使いがまだ慣れないながらもサポートいただきながらチョキチョキして折る
思いをこめてつくった榊、奉納のようす

 

前回のきこりじゅくに参加したときから、「きこり文化」と「神道」の密接な関係を興味深く感じていましたが、今回改めてこのつながりが『きこり精神』ともいうべき根幹をつくっているのだなあと感じました。

仕事上の日常的な所作においてはもちろんのこと、一年に2度、みなで守り継ぐ「お祭り」という場を通して襟を正す。それが生活すべてと循環する様子が、とても豊かに感じられました。

次回のきこりじゅくは、2月の中旬の予定。最新情報は「玉川きこり社」や「静岡県文化プログラム」のFacebookをフォローしてみてください!

地域のみなさんがご準備してくださった振る舞いも存分にいただきました!玉川の人のあたたかさにじんわり
立石 沙織 コーディネーター
静岡文化芸術大学でアートマネジメントを専攻。ギャラリー勤務などを経て、2011年「黄金町バザール2011(神奈川県横浜市)」コーディネーター。2012年〜2014年「日和アートセンター(宮城県石巻市)」アートプログラムコーディネーター。2014年よりNPO法人黄金町エリアマネジメントセンター(神奈川県横浜市)にて広報担当として勤務、現職。
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