2018-03-01伊豆のODORIKOフェスティバル練習現場から

3月10日(土)は採択団体のひとつである特定活動非営利法人ACT.JT静岡支部による「伊豆が躍る 伊豆のODORIKOフェスティバル
の公演が伊東市観光会館にて開催されます。コーディネーターの佐野が公演に向けて熱く練習している現場を視察に行って参りました。

まずはその伊東市観光会館は、伊東駅から海岸に向かってほどなく歩くと、海岸沿いにあります。視察時はすでに夜だったのであまりわかりませんでしたが、ビーチ沿いなので、晴れれば当日、ちょっと歩くとさぞや気持ち良さそうです。

ACT.JT静岡支部は伊豆地方に点在し継続されている郷土芸能に焦点をあて、伊東市で20年続く「大田楽」をベースに郷土芸能を一つにまとめた「伊豆楽」を創作しようと本格的に活動を開始したところで、丁度伊豆地域の郷土芸能の担い手10団体に現状の聞き取り調査を実施したばかり。そこでは継承に当たっての課題、例えば氏子でないと踊ってはいけないルールがあるが、継手がいない、または継手が地域の様々な役割を担っているからこそ時間が限られてしまい十分に練習ができない、または女人禁制で、女性はお囃子しか許されない、各地域の言い伝えや特徴がしっかりと守られている反面、消滅の危機に直面している、あるいは郷土芸能が活躍するお祭りは11月に集中しており、なかなか他地域との交流が今まで持てなかった、など様々な問題が浮き彫りになりました。やはり観光まつりではなく、地域の祭や神への奉納と密接に関わる郷土芸能となると、丁寧に聞き取ることによって見えてくる、変化が必要なところ、逆に変えてはいけないところの存在が明確になります。今後それらの課題に対してACT.JTなりに「伊豆楽」の創作を通して向き合っていくことになりますが、練習現場で見た光景は、将来に向けてポジティブさを感じるものでした。

伊豆のODORIKOフェスティバル練習現場から

練習は地元の体育館の一室を借り切っておこなっていました。そこでは多くの若い女子中高生が互いに大きな掛け声をかけながら、躍動感溢れる踊りを披露していきます。男性の踊り手との組み合わせも、しなやかさでフレッシュな印象に力強さが加わり、期待が高まります。聞くと親子での参加も多いそうです。踊りも古くから伝わる芸能を大切にしつつ、現代的にアレンジを加えたもので、楽しそうに踊っている姿がこれからの未来を感じさせてとても印象的でした。

今回の公演は、聞き取り調査などでネットワークが広がった中でご一緒させていただく5団体を迎えて、「伊豆楽」の創作過程における「プレビュー公演」という位置づけです。一足早く「伊豆の地域芸能の融合」を見ることができ、またストーリー仕立てになっているので、初心者でもわかりやすく鑑賞できそうです。

佐野 直哉 コーディネーター
オルガン奏者として英国留学後、ビクターエンタテインメント、駐日英国大使館やブリティッシュ・カウンシル勤務を通じて、クリエイティブ産業振興、ロンドンオリンピックやイングランドラグビーW杯など国家ブランディング関連の広報文化キャンペーンを担当。東京藝術大学大学院博士後期課程在学中、青山学院大学・上野学園大学非常勤講師。
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