ABOUT US

【視点をかえる
発想をひらく】

アーツカウンシルしずおかは、
“視点をかえる 発想をひらく”をキャッチフレーズに、
地域資源の活用や社会課題に対応する住民主体のアートプロジェクトの支援を中心として、
すべての県民が、様々な表現活動を通して創造的になることを目指し、
そのための方法を開発し、制度を整備してまいります。
 
アーツカウンシルしずおかは、「すべての県民がつくり手」となるよう、
誰もが持っている創造力が活かされる道をひらき、
まちづくりや観光、福祉、教育など社会の様々な分野において
イノベーションが生まれる創造的な地域づくりに貢献します。

県民の皆様をはじめより多くの方々に、アーツカウンシルしずおかの理念や役割をわかりやすくお伝えできる内容となっています。
ぜひご覧ください。(出力用紙サイズ:A3版3ページ)

アーツカウンシルしずおか
アーツカウンシル長

加藤 種男 (かとう・たねお)

KATO TANEO

 芸術文化は人々に感動や生きる喜びをもたらすなど、それ自体に価値がありますが、地域課題や社会課題に対しても、人々に思いもかけない発想で解決の糸口を見つけさせる力があります。芸術文化の社会的な役割は、地域の活性化や課題解決に向けた取り組みを、より創造的にしていくことにあるといえるでしょう。
 お祭に代表されるように、芸術文化は本来、私たちの生活の中に根付いたものでした。自分たちの地域で、みんなでつくってみんなで楽しむお祭りは、すべての人がつくり手となります。そこでは、交流と包摂こそが重要であり、さらには他者との違いや混交を創造の源泉ととらえて楽しむものでした。
 けれども、近代から現代にかけての芸術文化のあり様は、つくり手であるアーティストと受け手である鑑賞者を分離し、芸術文化が一部の人の特別なものであるという誤解を生みました。
 近年、アート・プロジェクトを通じ、芸術文化は社会とともにあることが再確認されるようになり、つくり手であるアーティストと、これまで鑑賞者であり受け手とされてきた人々との関係は、さまざまな形に広がってきました。
 例えば地域芸術祭では、アーティストの作品制作において住民が欠かせないパートナーとなっています。必ずしも専門的な表現手段を持たなくても、アーティストの力を借りて想いを表現する。こうした活動は、地域社会の創造性を育み、生き方や社会の在り方について、新しい見方を示してくれます。それは、地域社会が持続していく力となるでしょう。 
 すべての人が自己表現を社会化していくことで、超少子高齢社会の課題解決に取り組むことができます。
 また、起業家精神を持った人々が、まだ誰の目にも見えていない社会の変化を顕在化させ、新しい価値を創造するアーティストの存在に注目しているのも、時代のニーズを先取りし常に進化し続けなければならない企業にとって、アーティストこそ最もふさわしいパートナーだと考えているからでしょう。
 静岡県は、東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた文化プログラムを推進してきました。地域資源の活用や社会課題への対応を図る創造的な取組を支援する地域密着プログラムを中心に、さらに継承発展させるため、2021 年1月、静岡県文化財団に「アーツカウンシルしずおか」を設置しました。
 「アーツカウンシルしずおか」は、企業における創造活動やブランド化のサポートをはじめ、移住者と地域を結ぶ取組、少子高齢社会における創造的な課題解決など、まちづくりや観光、福祉、教育など社会の様々な分野の課題と芸術文化を結びつける活動を通じて、県民の皆さん全員をつくり手とし、静岡県を全国一創造性に輝く県にしていくことを目指してまいります。

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