超老芸術

かわはら ちあき
川原 千明
川原 千明
1962年生まれ
静岡県浜松市在住
静岡県浜松市にある「六空(ろっくう)工房」を主宰。
サラリーマンとして浜松市内の会社に長年勤務。
仕事の傍で、40歳の頃には3年ほど書道に熱中。若い頃からバンドを組むなどして音楽にも傾倒していたことから、雅号を「ロック」をもじった「六空」と名乗った。
2018年ごろからは、趣味のひとつとして、ミュージシャンや歌舞伎役者などをモデルにした消しゴムハンコ制作を開始。
知り合いの消しゴムハンコ作家の展示を観るために、2020年1月、浜松市天竜区二俣地区にある古民家ギャラリーを訪れたことを機に、さまざまなアマチュア作家と知り合う。
新型コロナウイルスのパンデミックによる緊急事態宣言の際は、Tシャツを使って100個ほどの布マスクを制作。その後、張り子制作や現在のようなクラフトバンドを使ったカバン制作へと移行していく。
最初は規則的に編んでいたが、たった1mmのずれが致命傷へと繋がっていく制作工程に、やがてストレスを感じるようになる。
2021年3月、通りすがりの女性が持っていたアケビのツルを不規則に編んだカバンを見て、その独創性に心を鷲掴みにされる。
見よう見まねで、クラフトバンドを使った自由なカバンを創作したところ「こんなの見たことない」と周囲から好評を得たことから、以後はそれらを「でたらめ編み」と称して、作品制作や展示発表を続けている。