SPONSORED PROGRAM
主催事業
2024年度
アートによる空き家活用パイロット事業
「fresh air」
様々な分野におけるアートの活用促進を志すアーツカウンシルしずおかでは、空き家(※1)の有効活用を見据え、「アートによる空き家活用」に取り組むパイロット事業を実施しています。
昨年度行った郊外型のモデルプログラムに続き、今年度は商業的活用が難しい都市部の物件を対象に、空き家活用事業者(公募型企画提案により決定)とアーティストとの協働による作品制作に取り組みます。アーティストの独自の視点や価値観によって新たな活路を見出すことで、空き家のマイナス評価をプラスに転換できる例を示し、空き家を「地域資源」として捉えるモデルを生み出すことを期待しています。
また、空き家活用に対して、地域住民の主体的な参加や理解を促進することを得意とするアートプロジェクトや、独自の価値観を持ち込めるアーティストの関わりの有効性について、さらに掘り下げた検証を進めます。
2年目の「fresh air」にも、ぜひご注目ください!
※1 本事業における「空き家」とは、空き家、空き店舗、空き工場、空き倉庫等、一定期間利用者がなく有効活用のなされていない遊休空間・施設を指す。
テーマ「fresh air」
本プログラムのテーマである「fresh air」とは、その言葉の通り、これまで閉ざされていた空き家等の扉をひらき、「風をとおす、新しい空気をいれる、空気を入れ替える」ことを意としています。そして、今回実施されるアートプロジェクトや、クリエイティブ人材そのものが地域にとって「新鮮な空気」となり、地域の創造性が触発されることを期待しています。
事業名
2024年度アートによる空き家活用パイロット事業「fresh air」
事業概要
① モデルプログラム
三島市内の旧東海道に面した商店街に位置するビルの空中階(3階4階)を舞台に、空き家活用事業者とアーティストが協働し、放置された空き家にも経済的指標では測りきれない価値を生み出す事例をつくる。
ビルの店舗機能と住居機能の共存等、積極的な活用が進みにくいことが課題となっている空中階(2階以上)に対し、地域住民および活用に消極的な物件所有者が目を向けるきっかけをつくる。
空き家活用事業者 | 株式会社シタテ (静岡県三島市/代表取締役 山森達也) 三島市の関係人口創出を目指し、短期滞在の「guest house giwa」 、長期滞在をするレジデンス、働く場所としてのコワーキングスペース「三島クロケット」を運営。 この中でいかに人と繋がるかということを大事に全ての施設を運営している。人と繋がることで、三島に再訪する機会が増え、三島を好きな人が増えていくことを目指している。また、地域のコミュニティと連携しながら、露店商や旅行業等の免許を取得し事業を展開している。 |
アーティスト | 清水 玲/しみず りょう 美術家 1977年生まれ。香川県出身、神奈川県在住。 文字の成り立ち、あるいは日常に溶け込み人の無意識に働きかける文字の持つ呪術的要素に関心を持ち、文字や建築、声、映像、収集物、温熱環境の変化等、多様な表現形態を組み合わせながら、日常経験や物事のつながりの再認識の可能性を示唆する作品を制作している。 2020年より伊豆半島や四国を中心とした地形の成り立ちや動植物の観察、信仰のかたちの変遷を探る踏査、撮影を継続的に行なっており、文字を持つ以前の人間、あるいは文字の発明がもたらした功罪を主題としたプロジェクトや作品制作に取り組んでいる。 https://ryoshimizu.jp/ |
実施場所 | 静岡県三島市中央町4-8 3・4階 |
② アートによる空き家活用ガイドライン検討ワーキンググループ
静岡県の西部・中部・東部でアートによる空き家活用を手掛けてきた事業者を集め、これまでの取組を集約し、地域に対する影響や効果など複数の観点からその効果を分析するワーキングを実施する。その内容を、来年度「アートによる空き家活用ガイドライン(仮)」にまとめ、行政および地域振興に携わる事業者に向けた提案につなげる。
事業期間
2024年10月~2025年2月
お問合せ先
アーツカウンシルしずおか(静岡県文化財団内) 担当:立石、若菜、小松
TEL : 054-204-0059(9:00~17:00 土日祝を除く)
E-Mail : info@artscouncil-shizuoka.jp