COLUMN

いっぷく

文化やアートをめぐるさまざまなこと。
アーツカウンシルしずおかの目線で切り取って、お届けします。

vol.35 専門スタッフ自己紹介

若菜ひとみ

(アーツカウンシルしずおか アシスタント・コーディネーター)

はじめまして。栃木県宇都宮市出身の若菜ひとみです。
この4月より、アーツカウンシルしずおかでアシスタントコーディネーターを務めることになりましたので自己紹介をさせていただきます。

静岡へは“流れ着いた”という表現が一番しっくりきます。
なんとなく面白そうで、興味がある方に舵を傾けていたら、静岡に流れ着いていました。

チビチビと、いろいろなことをやってきた人生でした。

両親の影響で舞台芸術に興味を持ち、音楽や踊りの習い事を始め、高校では演劇漬けの3年間を送り、働きながらダンスやミュージカルの勉強をし、社会人劇団に所属していました。

いろいろな見方があるかもしれませんが、自分的にはすべてが中途半端で、いったいわたしは何をやってるのかしら。と、モヤモヤしていた20代。突然、フラッシュ・モブの活動をスタートします。
フラッシュ・モブとは路上等で突然行われるパフォーマンスでのことです。
やってみた結果、これまで自分では中途半端だと思ってきた、音楽、ダンス、ミュージカルや運営の経験全てが無駄ではなかった!!と言い切ることができました。わたしのモヤモヤは「フラッシュ・モブ・ハプニング」というアートプロジェクトによって、昇華されたのです。

また、フラッシュ・モブの活動がひと段落したころ、ひょんなことからコミュニティFMの映画番組をプロデュースすることになりました。映画専門家による映画を語る番組は巷に溢れているため、映画というツールで色々な人に関わってもらう番組にしようと、医師や、料理人、農家に花屋、占い師、葬祭業の方など、毎週異なるジャンルのゲストに出演してもらいました。それぞれの専門家から観た映画の見どころなどを伺っており、この番組は今も後任により、毎週放送しています。

そう、つまりわたしは元々、いち市民プレイヤーであり、住民プロデューサーです。
そのため、アートプロジェクトを進める人の気持ちがよくわかります。
やりたいこととやれること、煩わしいルール、思うように拡がらない協力の輪。お金。。。大丈夫です。全て経験してきました。

そして私は元自治体職員で文化振興事業を担当していました。
そのため、自治体職員の苦労や悩みについて共感できることもたくさんあると思います。
マンネリ化する文化イベント、芸術団体との関係性、本当はもっと考えたいのに目の前の事務量が多すぎる現実。
大丈夫です。全て経験してきました。

静岡県にアーツカウンシルという機関があることは、県外からやってきた人間としては、とても羨ましいです。
このような機関が存在しない自治体は全国に多々あります。
なので、県民の皆様、そして自治体、企業、NPO、ボランティア団体やもろもろの皆様。どんどん私たちをご活用ください。
アーツカウンシルしずおかには素晴らしい専門スタッフが揃っています。
わたしも、先輩達に習いながら、これまでの経験を活かした伴走支援を目指します。

流れ着いた静岡。面白そうなにおいがプンプンしています。
これからが楽しみです。

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