鉄筋コンクリート造2階建ての建物は、浜松銀行集会所として昭和5年(1930年)に浜松市出身の建築家・中村與資平(なかむら よしへい)によって設計されました。施工は大林組、内装は松坂屋家具部、家具は日本楽器(現ヤマハ)が担当し、浜松の銀行を象徴するような建物に造り上げられました。
内部に入ると、頭上の欄間(らんかん)に嵌められたステンドグラスと足元のタイルがつくり出す彩り豊かな幾何学(きかがく)空間があり、その奥のドアを開くとロビー(広間)です。1階はロビーを中心に、手形交換などを行った事務的空間と銀行家の交流空間に分けられており、2階は講堂と委員会室、喫煙室から成っています。全体にスクラッチタイルが多用され、壁、ドア、照明器具、飾り金物などの細部にわたって中村與資平のデザインを楽しむことができます。
昭和21年(1946年)からは浜松銀行協会となり、現在は、中村與資平資料室と『二十四の瞳』などの作品で知られる浜松市出身の映画監督・木下惠介(きのしたけいすけ)の記念館として活用されています。現在2階は通常非公開ですが、一部は貸室として利用することができます。
平成21年(2009)に浜松市指定有形文化財となりました。
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旧浜松銀行協会(木下惠介記念館)
所在地 | 静岡県浜松市中区栄町3-1 |
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URL | https://keisukemuseum.org |
問い合わせ先 | 木下惠介記念館 053-457-3450 |
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