南北の重要な交通路でもあった天竜川は、かつて上流域の木材搬出は筏流し(いかだながし)のみで行っており、北鹿島(浜松市天竜区二俣町)の名主『田代家』は江戸時代を通して筏の受け継ぎ問屋でした。船運の荷物や筏に10分の1の税をかける、鹿島拾分一(かじまじゅうぶんのいち)番所の役目を務めたこともありました。
その田代家住宅は、安政6年(1859年)の再建とされており、良材をふんだんに使った筏問屋にふさわしい建築で、来客用の玄関(式台:しきだい)も設けられています。また軒先の木組(せがい造)も特徴的な建物となっています。
なお現在、建物の内部には田代家より寄せられた天竜川舟運(てんりゅうがわしゅううん)関係などの多くの資料が展示され、散策路の休息施設として活用されています。
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筏問屋『田代家住宅』
所在地 | 静岡県浜松市天竜区二俣町鹿島489 |
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問い合わせ先 | 田代家住宅 053-925-7006 |
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