清沢の神楽は、安倍川・大井川・瀬戸川流域に広く分布する駿河神楽のひとつです。駿河神楽(するがかぐら)は、その舞筋の違いなどから藁科・川根型と安倍・井川型の二系統に分かれ、清沢神楽は藁科・川根型に属します。
現在伝承している演目は、「湯の舞」「五方の舞」「大助の舞」など24演目です。駿河神楽の中でも、とくに華やかと言われており、湯立てや反閇(へんぱい)など、呪術的な神事も伝承されています。また、舞台の天井には五色に彩られた見事な切り飾りが施されます。これは、陰陽五行の思想に基づき五方(東・南・西・北・中央)、あるいは四方(東・南・西・北)に向かって舞筋をとり、それぞれの方角に向かって同じ所作を繰り返します。一見、どの舞も同じように見えてしまいますが、各方向へ向かう所作には舞ごとに特徴があり、そこに神楽を伝承してきた人々の工夫を見出すこともできるといわれます。
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清沢の神楽
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