伊豆の下田にこじんまりとした、形の整った山があり人々はこの山を「下田富士」と呼んでいました。
元は、下田富士と駿河富士(富士山)は仲の良い姉妹でした。ところが雪で化粧した人目をひく妹の駿河富士を「きれいじゃ、きれいじゃ、日本一のきりょうじゃ」と人々がほめてばかりいるので、姉の下田富士は次第に駿河富士がねたましくなり、さびしく思い段々に妹を避けるようになりました。
姉の下田富士は妹の駿河富士を見ないで暮らしたいと思い、二人の間に天城山(あまぎさん)という高いびょうぶで遮ってしまいました。
恋しい姉の、下田富士を見たいと思い駿河富士は、毎日背伸びをし日本一の山になってしまいました。
今でも、下田富士の近くで駿河富士をほめると、風の音に混じって悲しい下田富士の泣き声が聞こえるといわれます。
写真提供:静岡県観光協会
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下田富士と駿河富士
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