CULTURAL RESOURCE DATABASE

ふじのくに
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罪切地蔵

 焼津駅前商店街の西側に「罪切地蔵」と呼ばれるお地蔵さまが祀られています。このお地蔵さまには次のようなお話が伝わっています。
戦国時代、焼津市の周辺で徳川氏と武田氏が戦っていた頃のことです。焼津北村(現在の栄町)に小さなお寺がありました。ある日、そのお寺に一人の武将が逃げ込んできました。「どうか追手からかくまって欲しい」と頼まれたお寺の住職は、その武将を小さな祠に隠してあげました。この武将こそ、のちに天下を統一した徳川家康だったのです。その後、家康が駿府に隠居して高草山周辺で鷹狩りを行った時にこの寺を訪ね、「あの時かくまっていただき、命が助かりました。」と言い、お礼に一振りの刀を授けました。
後に、この刀を石の棺に入れて地中に埋め、その上にお地蔵様を安置しました。これが現在の罪切地蔵尊で、罪を断ち切り幸運を招くという御利益があるとして、今でも人々の信仰を集めています。

所在地 静岡県焼津市栄町四丁目2-18
問い合わせ先 焼津市歴史民俗資料館 TEL 054-629-6847
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