CULTURAL RESOURCE DATABASE

ふじのくに
文化資源データベース

野中山

野中到は、日本ではじめて富士山頂で冬季観測に挑んだ人です。1895(明治28)年の夏に木造の観測所を山頂に建て、一人で越冬観測を開始しました。食事・睡眠の時間が取れずに苦労していると、妻の千代子が登頂し、2人の過酷な山頂生活が始まりました。次第に2人の体には異変が生じ、救援隊の強い説得によって無念の下山となりました。到には越冬計画失敗ですが、これが1932(昭和7)年からの富士山測候所通年観測の基礎になりました。

所在地 静岡県御殿場市中畑1500-2(通称:野中山の麓)
ページの先頭へ