CULTURAL RESOURCE DATABASE

ふじのくに
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雑忠(鈴木家)

雑忠家の雑忠とは屋号のようなもので、もとは廻船問屋で、和歌山の雑賀衆の出なので雑賀の『雑』をとって屋号としたそうです。
下田は西国と江戸の海路上の重要な風待ち港で、市内にはさまざまな商家の屋号とし『阿波屋』『土佐屋』『雑賀屋』などが残っています。
雑忠家は旧町名で須崎町にあり、下田市旧町内の伊豆石・なまこ壁の民家の旗艦的存在です。
建築は120年ほど前ですが、母屋のほか、離れ、蔵、塩蔵などの『甍(いらか:家の屋根の一番高い部分)』が並ぶ景観は下田ならではのものです。
雑忠家と対になっている鈴木家も同根です。雑忠家のなまこ壁と対照的に、全体が白漆喰で仕上げられています。雑忠家が店、鈴木家が住まいという感じだったのだと考えられます。雑忠家、鈴木家は下田市の代表的な歴史的建造物です。

所在地 静岡県下田市1丁目9-15
問い合わせ先 下田市役所 TEL0558-22-0222
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