JR袋井駅前にある句碑には「冬枯れの中に家居や村一つ」と刻まれています。この句は、明治22年12月25日、正岡子規が松山へ帰郷する際に、車窓から見える袋井駅前を詠んだものとされています。
句の文字は、子規自筆の『寒山落木(かんざんらくぼく)』から転写され、題字は袋井市の偉人『川村驥山(かわむらきざん)』の書、肖像画のレリーフは人間国宝『香取正彦』によって手がけられました。句碑の建立にあたっては、子規の弟子『高浜虚子』の尽力があったともいわれています。
その石碑と向かい合うベンチには、居眠りをした猫の石像があります。この猫は、正岡子規の同級生で親交が深かった夏目漱石、彼の代表作『吾輩は猫である』の猫を指しているとのこと。
待ち合わせ場所に何気なく建っている石碑ですが、そこには数々のストーリーがあります。ふと立ち止まって、その人間模様に思いをはせてみてはどうでしょうか。
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正岡子規句碑
所在地 | 静岡県袋井市高尾町 |
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