桜ケ池で行われる『お櫃納め(おひつおさめ)』は、10人前後のふんどし姿の若者が赤飯の入ったお櫃を立ち泳ぎで運び、池の中央で沈めるという奇祭。静岡県の無形民俗文化財です。
平安末期(1169年)、比叡山の名僧『皇円阿闍梨(こうえんあじゃり)』が人々救済の教えを受けるため、龍となって桜ケ池の底に沈みました。それを供養するため、弟子の法然上人(ほうねんしょうにん)が赤飯をつめたお櫃を納めたことに由来し、以来800年以上続いています。
納められるお櫃の数は80個前後(2011年は68個)。遊泳団の若者が、代わる代わる対岸を往復して沈めていきます。その間2時間以上ずっと池の中を泳ぎ続けるため、神事を終えて池から上がると肩で息をする姿があるほど。出迎える周囲からは、ねぎらいの声と拍手が起こります。
なお、池に納めたお櫃は、数日後には空になって再び浮いてくることから、遠州七不思議の筆頭にあげられています。
桜ケ池は、池の底が信州の諏訪湖とつながっているとも言われており、沈めたお櫃が諏訪湖で浮いたなどの不思議な伝説を持つ池でもあります。
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ふじのくに
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桜ケ池お櫃納め
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