CULTURAL RESOURCE DATABASE

ふじのくに
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旅籠紀伊国屋

旅籠(はたご)『紀伊国屋(きのくにや)』は、徳川御三家の一つ紀州藩の御用宿となったことが縁で、正徳6年(享保元年、1716年)紀伊国屋の屋号を掲げ、以後新居宿内最大の旅籠として営業を続けました。明治7年(1874年)大火により焼失。直後に建て替えられ、昭和30年代まで旅館業を営みました。
建物は江戸時代の旅籠様式を随所に残しており、平成13年に整備事業を実施、再生されました。新居宿は、うなぎの産地で知られる浜名湖畔の宿ということもあり、名物はうなぎの蒲焼。展示品の中には当時のタレがこびりついているという壺もあります。
二階に上がると約180センチメートルの低い天井が印象的。天井を低くした理由は諸説あるようですが、江戸時代の人々の背の低さが実感できると同時に、一階との格式の違いがうかがえます。往時の雰囲気を残す内部には、そのほか宿場文化を伝える様々な資料が展示されています。湖西市指定有形文化財です。

所在地 静岡県湖西市新居町新居1280-1
問い合わせ先 新居関所史料館 TEL 053-594-3615
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