川坂屋のある日坂宿は、『東海道五十三次』の江戸側から数えて25番目。その宿の中で一番西にあった旅籠屋(はたごや)の川坂屋は、精巧な木組みと細かな格子が特徴的で、日坂宿では江戸時代の面影を遺す数少ない建物の一つです。
当時建築にあたっては、江戸より棟梁(とうりょう)を招いたといわれています。建物内部にも美しい木組みや細工が随所に見られ、その芸術性にはため息が出ます。
一般庶民が宿泊利用するといわれる旅籠屋ですが、川坂屋は、当時禁じられていたヒノキ材が用いられていること、床の間付きの上段の間があるなど、『脇本陣』の肩書はないものの、身分の高い武士なども宿泊していた格の高い旅籠屋であったことをうかがわせます。
なお、建物の北側の地には、川坂屋が掛川城主の太田候から譲り受けた『元掛川偕楽園茶室』が復元されています。両建物とも掛川市指定有形文化財です。
CULTURAL RESOURCE DATABASE
ふじのくに
文化資源データベース
- 旧家・旧施設
- 掛川市
旅籠川坂屋
所在地 | 静岡県掛川市日坂 |
---|---|
問い合わせ先 | 掛川市役所観光・シティプロモーション課 TEL 0537-21-1121 |
著作権について
本サイトの著作権は、(公財)静岡県文化財団(アーツカウンシルしずおか)が有しますが、掲載されている画像、文章等の著作権は、制作者である登録者・登録団体に帰属します。文章や画像等の無断転載及び複製等の行為は著作権侵害にあたりますので十分ご注意ください。
免責事項について
「ふじのくに文化資源データベース」に掲載されている情報において、アーツカウンシルしずおかは利用者がこのデータベースの情報を用いて行う一切の行為について、何ら責任を負うものではありません。
また、当データベースは、予告なしに内容を変更又は削除することがあります。あらかじめご了承ください。