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ふじのくに
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油山寺道標(久津部西)

油山寺(ゆさんじ)は、『目の霊山』と呼ばれる、眼病平癒の仏様が御本尊の寺。その昔、山から油が出ていたことから通称『あぶら山寺』と言われてきました。
旧東海道沿いに建つこの道標は、高さ約70センチメートルで『あぶら山ミち 二十七丁』と刻まれています。二十七丁は約3キロメートル。油山寺は、この場所から北に約3キロメートルのところに位置します。
『油山寺道標』は、このほかにも袋井市内各所に点在し、地元有志の会『鳴沢の会』によると41基が確認されています。それぞれ、各村の青年会や信者の方々により建立され、形も刻まれている字も異なります。
寺の大祭の時には道標を手入れし、道中の安全を願っていたといわれています。道端にひっそりとたたずみ、旅人にとってはなくてはならなかった石碑。そこに込められた先人たちの思いに触れてみてはいかがでしょうか。

所在地 静岡県袋井市国本2510-1地先
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