CULTURAL RESOURCE DATABASE

ふじのくに
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油山寺道標(東新屋)

油山寺(ゆさんじ)は、『目の霊山』と呼ばれる、眼病平癒の仏様が御本尊の寺。その昔、山から油が出ていたことから通称『あぶら山寺』と言われてきました。
旧東海道沿いに建つこの道標には『従是油山道』と刻まれ、油山寺へと続く道であることを旅人に知らせています。石碑の右側には、文政11年(1828年)に新屋(あらや)の人々により再建されたことが記されています。東海道を西から来て油山寺入口を示す道標。参拝者や旅人には、なくてはならないものだったことでしょう。
『油山寺道標』は、このほかにも袋井市内各所に点在し、地元有志の会『鳴沢の会』によると41基が確認されています。それぞれ、各村の青年会や信者の方々により建立され、形も刻まれている字も異なります。
寺の大祭の時には道標を手入れし、道中の安全を願っていたといわれています。道端にひっそりとたたずむ石碑。そこに込められた先人たちの思いに触れてみてはいかがでしょうか。

所在地 静岡県袋井市国本2790-1地先
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