小夜の夜泣石には、伝説があります。
お石という身重の女性が、小夜の中山の丸石側で陣痛に見舞われ苦しんでいる所、山賊が現れお石を殺害し金を奪い逃げました。
お石の子供は切り傷から生まれ、お石の霊は近くにあった丸石に乗り移りました。夜毎泣くお石の声を山頂のお坊さんが聞きつけ訪ねてみると、丸石のそばに赤子がおりました。お坊さんはその子を寺に連れ帰り水あめを与え育てました。
成長し音八と名付けられた子供は、ある夜夢で観音様に研ぎ師となるようお告げを受け、西の刀研ぎ師へ身を寄せ一人前の研ぎ師となりました。
ある日一人の侍に刀を研いでほしいと言われ刀をみると、刃こぼれがあり尋ねてみると侍は、若き頃遠州の山の中で身重の女性を切った時、石に当たり刃こぼれしたと語りました。
長い年月胸にあった思いを語り合い、亡き母の御霊を休めたとされます。
なお、この伝説には、音八が仇討ちをしたという話もあります。
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ふじのくに
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- 民話
- 掛川市
伝説としての夜泣き石
所在地 | 静岡県掛川市佐夜鹿 |
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