アーツカウンシルしずおかの主催事業「マイクロ・アート・ワーケーション(MAW)」は3年目を迎え、今年も9月から県内各地で「旅人(アーティスト等)」の滞在がはじまります。これまでの2年で、参加してくれたホストは延べ28団体、旅人は延べ99人となりました。
最近では、「滞在後もホストと旅人の関係が続いている」、「旅人自身の活動にも変化が生まれている」というエピソードを耳にする機会も増えてきました。
せっかくなので、旅人のみなさんともっとざっくばらんに話をする機会をつくりたい、そこで聞き出すエピソードはもっと多くの人にも聞いてもらいたい、と思いつき、このたび「MAW茶会」と題したインスタライブを配信します。
たった一週間の出会い(MAW)で一体何が起きていたのか、それが次につながっているのか/いないのか、旅人の方から直接お話を聞いていく公開インタビュー。肩肘張らず楽しくシェアする機会になればと考えています。
第8回 MAW茶会
〜マイクロ・アート・ワーケーションのその後をゆるゆると追いかけるインスタライブ〜
第8回のゲストは、2022年度に伊東市に滞在した旅人、石黒健一さんです。アーティストの石黒さんは、歴史的主題や物質などの土地に根差した事象を扱い、それらの結節点として彫刻や映像を制作しています。
石黒さんは伊豆の中心にあたる修善寺に祖父母の家があったことから、新たな拠点の候補先として伊東市を訪れました。
滞在中は一眼レフを抱え、あちこちで写真を撮っている姿が印象的だった石黒さん。ホストが紹介してくださる住民に積極的に質問し、滞在前に目的として掲げた「伊豆高原アートフェスティバル」についてのリサーチを行っていました。
今回のMAW茶会では、滞在から1年が過ぎ、現在はアメリカで研修中の石黒さんと、改めてMAWの経験を振り返ります。
さらに、石黒さんが京都と滋賀の県境で仲間と共同で運営する「山中suplex」でのアーティストコミュニティについてもお話を伺いたいと思います。
ぜひ、みなさんもお茶やお菓子などを持ちよってご参加ください。
配信日時 | 2024年 2月 21日(水) 21時〜22時予定 ※開始時間がいつもと異なりますのでご注意ください。 |
配信アカウント | https://instagram.com/artshizuoka |
ゲスト | 石黒健一(アーティスト) |
聞き手 | 立石沙織、若菜ひとみ(アーツカウンシルしずおか) |
ゲストプロフィール
石黒 健一
歴史的主題や物質などの土地に根差した事象を扱い、それらの結節点として彫刻や映像を制作している。最近の主な展覧会にSemi Art Community Project: Boo Gie Woo Gie Art Museum (蔚山市立美術館、大韓民国、2023年)、国際芸術祭あいち2022 STILL ALIVE (旧一宮市立中央看護学校、愛知、2022年)がある。ポーラ美術振興財団 若手芸術家の在外研修助成等により、現在アメリカに滞在中。2014年に京都と滋賀の県境に位置する「山中suplex」を共同で立ち上げ、現在も同スタジオを拠点に活動。
石黒さんの伊東市での滞在中の様子