ふじのくに
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大倉の二代目大倉喜七郎によって、1928（昭和3）年「株式会社川奈ホテル」が創立されました。開業した当時は大島ゴルフコースと、クラブハウスのみでした。富士ゴルフコースとリゾートホテルが完成するのは、8年後の昭和11年（1936年）のことです。
太平洋戦争によりホテルは接収されますが、昭和27年（1952年）営業が再開されました。平成10年（1998年）には、当時のロシアの大統領・エリツィン氏と首相・橋本氏の日ロ首脳会談が行なわれました。
白壁に赤瓦屋根のホテルは南国スペインの雰囲気を出し、小室山を背に海辺に建ち、水は天城から引かれています。ホテルの設計監理に当たったのは高橋貞太郎事務所で、デザイン担当は矢部金太郎氏、施工は大倉土木で、当時「明朗なる近代式」と評されました。
ホテルの玄関は小室山側に開かれ、中央のメインロビーは大きな吹き抜けがあります。豊かな光が差し込む明るく軽快なサンパーラーは、全面ガラス張りで、くつろぎながら眺望を楽しむことができます。メインダイニングは、洋風の木組みを見せたヨーロッパ風の優雅な空間に仕上がっています。