石脇城の築造年代は文献上から確認できませんが、北条早雲がこの城にいたという古文書が残っています。早雲の姉(妹との説あり)の北川殿は今川義忠の正室であり、早雲は義忠亡き後の今川家の内紛を調停し、義忠の子の氏親(幼名:竜王丸)を助けたと考えられます。幼少期の氏親は小川の法永長者(長谷川正宣)が庇護していました。早雲は長享元年(1487)、石脇城を拠点として今川館を襲い、対立していた小鹿範満を討ち、氏親が今川家を継ぐことになりました。早雲はその功績で興国寺城(沼津市)を与えられ、その後、伊豆を平定し、関東八ヶ国を治める後北条氏の礎を築きました。早雲は戦国大名の先駆けとされ、石脇城は「出世城」をもいわれます。
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伊勢新九郎(北条早雲)の石脇城
所在地 | 静岡県焼津市石脇下112地先 |
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問い合わせ先 | 焼津市歴史民俗資料館 TEL 054-629-6847 |
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