ふじのくに
文化資源データベース

『東海道の奇祭』ともいわれる全国的にも有名な祭り。諏訪神社の奉納花火で300年以上の歴史があります。
会場は、独特なリズムで演奏される太鼓とホラ貝の音にのり、男たちの「そらだせだせよ！そらだせだせよ！」の威勢の良い囃し言葉が響きます。そのお囃子に鼓舞され、切れ目なく花火が出てきます。
なかでも数百本の手筒を行う『猿田彦煙火（さるたひこえんか）』の迫力は圧巻！男たちが次から次へと手筒花火を抱えて繰り出し、降りそそぐ火の粉の中を乱舞する様は、実に勇壮です。
鼻を刺激する火薬のにおい、飛行機のジェット噴射を思わせるような轟音に包まれながら見ていると、一瞬違う世界に引き込まれるような感覚に陥るかもしれません。
花火を出す方も「クセになる」と話すほど人を魅了して止まない手筒花火。実は自分たちの手作りなのだそう。「新居が好きなんで」と話すお囃子で枯れた声は心意気にあふれています。その心意気、是非とも現地で体感を！