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お知らせ

【お知らせ】11月20日(月)20時より第5回MAW茶会を開催します(ゲスト:さとうなつみさん)

アーツカウンシルしずおかの主催事業「マイクロ・アート・ワーケーション(MAW)」は3年目を迎え、今年も9月から県内各地で「旅人(アーティスト等)」の滞在がはじまります。これまでの2年で、参加してくれたホストは延べ28団体、旅人は延べ99人となりました。

最近では、「滞在後もホストと旅人の関係が続いている」、「旅人自身の活動にも変化が生まれている」というエピソードを耳にする機会も増えてきました。

せっかくなので、旅人のみなさんともっとざっくばらんに話をする機会をつくりたい、そこで聞き出すエピソードはもっと多くの人にも聞いてもらいたい、と思いつき、このたび「MAW茶会」と題したインスタライブを配信します。

たった一週間の出会い(MAW)で一体何が起きていたのか、それが次につながっているのか/いないのか、旅人の方から直接お話を聞いていく公開インタビュー。肩肘張らず楽しくシェアする機会になればと考えています。

第5回 MAW茶会
〜マイクロ・アート・ワーケーションのその後をゆるゆると追いかけるインスタライブ〜

第5回のゲストは、2022年度に浜松市天竜区龍山町に滞在した旅人、さとうなつみさんです。

同地区で旅人の受け入れを担当したホスト・龍山未来創造プロジェクトが、折に触れて話してくれる旅人のエピソードがあります。

それは、さとうさんがMAWで滞在中、自身の絵を使ったポストカードを用意して、1枚1枚配りながら出会った人とのコミュニケーションのきっかけにしていたこと。ささやかなことかもしれませんが、さとうさんらしい「自分をどのように伝えるか」という振る舞いに、ホストも地域の人も感激したのだといいます。

このように一つ一つの出会いを大切にするさとうさんは、MAW後も自主的に龍山町を訪れて住民の方々へのインタビューを続けていることに加えて、今年度の文化芸術による地域振興プログラムの一つである「YOKODO33」に参加し、駿河と伊豆をまたぎ江戸時代より歩かれていた観音巡礼道を地域住民の方々とともに巡りながら、消えゆく道中の石碑や各札所の観音菩薩像などをスケッチに収めてアーカイブするプロジェクトを進めています。

今回のMAW茶会では、龍山町でのMAWや現在進めている「YOKODO33」プロジェクトを通して、それら土地との出会い方やそこにある声に耳を傾けることについて、話を深めていけたらと思います。

みなさんもお茶やお菓子などを持ちよってご参加ください。

配信日時2023年 11月 20日(月) 20時〜21時予定
配信アカウント https://instagram.com/artshizuoka
ゲストさとうなつみ(美術家)
聞き手立石沙織、若菜ひとみ(アーツカウンシルしずおか)

ゲストプロフィール

さとうなつみ

静岡県出身。東京藝術大学大学院先端藝術表現科卒業。 

土地と人が紡ぐ取りこぼされた歴史について、平面から草木や髪といった有機物等を使ったインスタレーションまで様々なメディアを横断して制作する。 民話のリサーチをもとに昔話の再編成を描くほか、現在は駿河伊豆にまたがる江戸時代巡礼道を歩くYOKODO33アーカイブプロジェクトを進行中。

現代へと繋がる問題提起を先人たちの祈りの跡に再発見し、情景として描き出すことを試みる。

さとうさんの龍山町で滞在中の様子

地元の人々に伝わる祠の言われをきっかけに訪れた小さな諏訪神社。
小規模になりつつも地元の人々が集まる例祭に立ち会いスケッチを残す。(さとうなつみ)
小保で区分けして民話を探していく中で、村史を書き残した方のことや土地の歴史に詳しい方とお会いしてリサーチを進めていく。(さとうなつみ)
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