CULTURAL RESOURCE DATABASE

ふじのくに
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旧掛塚郵便局

 明治4年(1871年)東京・大阪間の主要な宿場に郵便取扱所が設置され、明治6年に天竜川河口の掛塚港に掛塚郵便役所が開設、その2年後に掛塚郵便局と改称されました。
郵便業務を請け負ったのは、当時の町の中心、天竜川河口で廻船問屋を営んでいた長谷川家でした。長谷川家は四代にわたって掛塚郵便局長を務め、昭和10年(1935年)に建てられた現在の建物は役割を終えた今も、大切に守り続けられています。
木造2階建のモダンな建築には、正面中央に郵便マークが掲げられています。中央の玄関を入ると、正面に各種業務を行っていたガラス張りの窓口があり、その左手には電話室が設置されています。
この建物は、地元の寿津喜(すづき)組の棟梁『鈴木宇平』らによって建てられ、石積み風の外観に仕上げたのは、地元の左官『関一(せきはじめ)』です。上部の郵便マークや装飾、人造石の技術は、入江長八以降、左官の技術として発展してきたものです。
内部は非公開となっており、外観のみ見学をすることができます。
なお、旧掛塚郵便局は、旧掛塚郵便局(長谷川家住宅)局舎、蔵として、国の登録有形文化財になっています。

所在地 静岡県磐田市白羽29-2
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