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ふじのくに
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天竜川

天竜川(てんりゅうがわ)は、長野県の諏訪湖を水源としてほぼ南に流下しており、愛知県、静岡県を経て遠州灘(太平洋)に注ぐ一級河川です。流路延長(水源から河口までの距離)は213キロメートルという日本全国9位の長さで、流域面積は5,090平方キロメートルです。
『天竜』という名の由来には諸説あり、竜神信仰や、水の流れの速さが天に竜が昇るかのように見えるということからなどといわれています。
また、その急流ゆえに、江戸時代には山からの木材の運び出しなどに利用され、産業に貢献する一方、たびたび起こる水害で流域の人々を苦しめ、かつては「暴れ天竜」の名で恐れられていました。明治に入り、金原明善(きんぱら めいぜん)により治水事業が始められ、以後、国の直轄改修事業に受け継がれ、現在の静かな姿に至っています。
水量が豊かな天竜川には、佐久間ダムや秋葉ダム、船明(ふなぎら)ダムなど多数のダムも建設され、遠州地方の生活や産業に多くの恩恵をもたらす欠くことのできない大河川です。

所在地 静岡県浜松市、磐田市、長野県、愛知県
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