元は裾野市石脇にあった18世紀初頭の建物といわれ、口伝による同家の由緒では、源頼朝が建久4年5月に富士の裾野で巻狩りを行った頃に、尾張国島津から当地に移住した草分け七家のうちで、代々名主を歴任してきた上層農家です。建築年代は18世紀初 め頃とされています。
この民家は静岡県東部に残る中では保存状態も良好であることから、昭和48年6月2日に重要文化財に指定されました。その後、裾野市に建物が寄付され、市内の景勝地でもある『中央公園』に移築保存されることになり、1年2ヶ月の工事期間を経て昭和49年8月に完了しました。
住宅の屋根は『茅葺き』で、正面と座敷 回りには『葺下し』の『庇(ひさし)』が取り付けてあります。間口は9間奥行きは5間で、土間の裏側はさらに半間程張り出しています。平面は3間取り形式で建物の約半分を広い土間が占めており、土間の隅には『むかい』と呼ばれる部屋が設けられています。土間の裏側には大きな石造りの『くど(かまど)』が据え付けられています。
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ふじのくに
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旧植松家住宅(裾野市中央公園内)
所在地 | 静岡県裾野市千福7-11 |
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問い合わせ先 | 裾野市生涯学習課 TEL055-994-0145 |
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