CULTURAL RESOURCE DATABASE

ふじのくに
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三川の三度栗

袋井市三川にも「三度栗」の話が伝えられています。
戦国時代、徳川家康が武田信玄との戦いに明け暮れていた時のことです。家康は武田軍に追われてこの辺りに逃げ込みました。
家康は朝からの戦ですっかり疲れ果てていました。
「腹が減っては、戦はできぬわい」と急いで腹ごしらえをしようと道の傍らに腰をおろし、弁当の包みを開きましたが箸が入っていません。
「こりゃ困った、箸がないではないか」と呟きました。家来は驚いて、急いで近くにあった栗の木の小枝を折って家康に渡しました。
家康はその栗の枝を箸にして弁当を食べ、食べ終わるとその小枝を地面に突き刺して 「もし、わしが天下を取ったら、一年に三度実を結ぶのだ」 と強く言いました。
そして30年後、家康は天下を統一して江戸幕府を開きました。それ以来、この箸を使った栗の木には、一年に三度実がなるという不思議な木になりました。
この栗は今でも一年に三度、6月、8月、9月に花が咲いて実をつけますが、この木を持ち帰って他の土地に植えても三度は花が咲かないといわれています。
ふじのくに家康公 観光事典より

所在地 袋井市三川地区
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