林叟院は、文明3年(1471)焼津小川の会下之島(えげのしま)に「林雙院」という名で建立されました。
開創して27年の月日が流れたある日、年老いた修験者が現れ、こう言いました。
「来年にはここに天変地異が襲って来るでしょう。林雙院は新しい土地に移転したほうがよい。」
その言葉を信じて修験者とともに開祖賢仲禅師は適地を求め、やがて今の坂本の地にたどり着きました。
修験者は「この地こそ適地。私の言葉を信ずるなら、私は永く護法の山神となりましょう。」と告げ、賢仲禅師が振り返るとそこには一片の石を残すのみでした。
その年直ちに寺を移転すると、翌年は大雨と大地震による津波が重なり、小川の海辺は海中に没してしまいました。
このことを後世に伝え残すため、林雙院はその老人を意味する「叟」の字をとって「林叟院」と改め、また老人が化したといわれるその石を「山神石」と呼び、寺を護る山神として奉るようになりました。
林叟院パンフレットより
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ふじのくに
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- 寺
- 焼津市
林叟院
所在地 | 焼津市坂本1400 |
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