CULTURAL RESOURCE DATABASE

ふじのくに
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国清寺

 寺伝によれば、国清寺(こくせいじ)は南北朝時代に畠山国清がこの寺を開いたのでその名があるといわれています。
室町時代関東十刹に数えられた臨済宗の古刹で、今も広い寺域を占めています。緑におおわれ、清々しいお寺で、門もなく、正面の釈迦堂の扉も開け放たれています。
仏殿には鎌倉時代の慶派の作になる『釈迦如来像(しゃかにょらいぞう)』(町指定文化財)が安置され、境内には開基・開山の墓や、旧楓林院の子育地蔵などが残されています。
国清寺に属する毘沙門堂は、文覚上人と関係があるとされ、仁王門に安置されている仁王像は県の指定文化財となっています。
修行僧が食べている『国清汁』はこの寺が発祥地です。また、実在の人物『一兆和尚』(黒岩院住職)にまつわる民話『天狗にさらわれた一兆さん』の舞台となった寺でもあります。
江戸時代には寺領二十石の御朱印を持ち、禅宗寺院の権威を誇っていました。境内には、国清と憲顕の墓と伝えられる墓石が残っています。

所在地 静岡県伊豆の国市奈古谷1240-1
問い合わせ先 黒岩院 TEL055-949-0125
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