日蓮が弘長元年(1261年)に伊東に配流されたとき、江川家16代英親(英久)は日蓮の配所を訪れ、その宗義を聞き、深く帰依して剃髪し、日久と称しました。
この後、24代英盛が大乗庵を江川邸内から移築し、永正3年(1506年)本立寺としました。本堂の裏手は江川家累代(るいだい)の墓所となっています。
本堂に至る石段の途中には『江川英龍(坦庵)(えがわ ひでたつ)(たんあん)』の石像が建てられています。
石段を登りつめた右手にある、推定樹齢100年の大イチョウは、秋の終わりに、見事な黄葉を見せてくれます。枝いっぱいの葉がすべて黄葉して落ちたとき、石段はまるで黄金色のじゅうたんを敷いたようになります。
鐘楼の梵鐘は、鎌倉の東慶寺にあったものです。もとは鎌倉幕府滅亡後、北条氏邸を円成寺に改装した際に鎌倉の東慶寺から移したものでしたが、円成寺が廃寺になった際に本立寺に移され、現在に至ります。元徳4年(1332年)に鋳造されたことが記されており、県指定の有形文化財となっています。
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本立寺
所在地 | 静岡県伊豆の国市韮山金谷268-1 |
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問い合わせ先 | 本立寺 TEL055-949-2656 |
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