この石垣は、江戸時代中ごろ、宇津ノ谷峠の傾斜地に地蔵堂を構える際、平らな土地を確保するために積まれたものです。
石垣は二段構えで総高約7メートル、最大幅約12メートル。石材は、全ての箇所で横幅が縦幅より長い『平置き』の積み方を施していて、根石はやや大きく、天端石はやや小さい石材を用いています。
地蔵堂跡の上部の石垣は、下で膨らみ上で反る形状となっていて、勾配が一定でないばかりか、表面的に凹凸をもつ形状となっています。この積み方は、中世以前の城郭の高石垣に見られるような積み方とは異なりますが、石材一つ一つの加工度の高いこと、石組みが丁寧な技法によって行われていることが、石垣の安定をもたらしているといえます。
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宇津ノ谷峠の地蔵堂跡の石垣
所在地 | 静岡県静岡市駿河区宇津ノ谷 |
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