お天王さんは『牛頭(ごず)天王』が祭神とされ、夏場に流行る悪病や害虫を除くと昔から信じられてきました。
三島市の東南にある大場(だいば)神社の境内に、ふんどしにねじりはちまき姿の男衆が数十人集まり、荒縄でぐるぐる巻きにしたお天王さんの祠(ほこら)の神輿を担ぎ、掛け声とともに境内を練り回ります。
夜になると麦からや藁が燃やされ、炎に照らされて暴れ回る担ぎ手に向かって、周囲から水が掛けられます。
中郷(なかざと)地区のお天王さんは、祠を縄で担ぎ棒にしばりつけた神輿に特徴があります。大場のほか、中島・梅名・安久(やすひさ)で古くから催され、多呂(たろ)でも子ども神輿として近年復活しました。
これらお天王さんの神輿は、地域ごとに縄のしばり方に特徴があります。大場の神輿は7本の縄をねじって太くし、祠全体にからげ、勇壮なイメージがあります。中島は縦横に直線的にしばり、すっきりしています。梅名・安久の神輿は細かい編み目で仕立てられています。
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中郷のお天王さん(大場)
所在地 | 大場10 |
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問い合わせ先 | 三島市郷土資料館 TEL055-971-8228 |
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