2021年から始まった、アーツカウンシルしずおかの主催事業「マイクロ・アート・ワーケーション(MAW)」は3年目を迎え、これまでの2年で、参加してくれたホストは延べ28団体、旅人は延べ99人となりました。
最近では、「滞在後もホストと旅人の関係が続いている」、「旅人自身の活動にも変化が生まれている」というエピソードを耳にする機会も増えてきました。
せっかくなので、旅人のみなさんともっとざっくばらんに話をする機会をつくりたい、そこで聞き出すエピソードはもっと多くの人にも聞いてもらいたい、と思いつき、このたび「MAW茶会」と題したインスタライブを配信します。
たった一週間の出会い(MAW)で一体何が起きていたのか、それが次につながっているのか/いないのか、旅人の方から直接お話を聞いていく公開インタビュー。肩肘張らず楽しくシェアする機会になればと考えています。
第10回 MAW茶会
〜マイクロ・アート・ワーケーションのその後をゆるゆると追いかけるインスタライブ〜
第10回のゲストは、2021年度に東部地域に、2023年度に牧之原市に滞在した旅人、山中カメラさんです。山中さんは、現代音頭作曲家として写真や映像を駆使したパフォーマンスでデビューし、アートと音楽のジャンルを越えた創作活動を全国各地で展開しています。
「現代音頭作曲家」という、あまり聞きなれない肩書きを持つ山中さんは、これまでも、日本各地や海外に滞在し、町の人々と交流しながら感じたこと、感動したことをもとに現代音頭を制作しています。楽器を演奏してもらったり、歌を歌ってもらったりと、様々な人々を巻き込んだオリジナルの盆踊り大会を開催する活動を勢力的に行っています。
日本各地から依頼を受け、その土地に滞在しながら地域の新しい「盆踊り」を制作するということを仕事(作品)として活動している山中さんは、2021年の東部エリアの滞在では「しずおか富士山音頭」を制作すると仮定し、新たな音頭作りのプロセスを実行して富士山に対する「思い」の部分を自分なりに解釈したいという思いでMAWに参加してくださいました。2023年の滞在では、牧之原の静波海岸の美しさに感動すると同時に、美しいだけではない震災後の不安や地域の問題点などを地域の方から教えてもらい、牧之原への理解を深めていました。
MAWについて異なる2つのエリアを滞在した経験をふまえ、滞在中のエピソードなどを伺っていきます。
ぜひ、みなさんもお茶やお菓子などを持ちよってご参加ください。
配信日時 | 2024年3月26日(火) 20時〜21時予定 |
配信アカウント | https://instagram.com/artshizuoka |
ゲスト | 山中カメラ(現代音頭作曲家) |
聞き手 | 立石沙織、若菜ひとみ(アーツカウンシルしずおか) |
ゲストプロフィール
山中 カメラ
1978年山口県生まれ。写真や映像を駆使したパフォーマンスでデビューし、アートと音楽のジャンルを越えた創作活動を全国各地で展開。全国各地に招かれて新時代のご当地盆踊り=ボンダンスを詞・作曲・振付をする異色のアーティスト。コロナ禍にはサイバースペースで行う「VR盆踊り」、郵便で参加する「アバター紙人形盆踊り」など盆踊りのもう一つの側面である「会えない人と逢う」をテーマに盆踊り制作を行った。2020年、CD付き書籍『山中カメラ現代音頭集 BON-DANCE? 』刊行。
山中さんの滞在の様子